35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

娘に残したいもの(ninaru baby)

ママと一緒に子育てしていくサイト「ninaru baby」に、取材記事が掲載されました。

最初にお話をいただいたときには、子育て中のママさんに対して、何か言えることが僕にはあるのかと考えてましたが、なんとかかんかとか、お話した内容をまとめていただきました。

何か感じてもらえることがあれば嬉しいです。

 

↓記事は、コチラ↓

ninaru-baby.net

 

「よく聞かれるんです、『子どもに残したいものはありますか』って。周りのがん患者の人たちの話を聞くと、手紙を残す人が多いみたいなんですが、僕にはあまりしっくりこなくて…」

“子どもに何を残すかー”

西口さんがその答えにたどり着いたのは、小学校一年生になった娘と一緒に夕食のテーブルを囲んだときでした。

「娘が食事を残そうとしたんです。その様子を見て、なぜか危機感めいたものが湧き上がってきました。僕が“今”注意しないと、誰ももう注意しないかもしれない、と。僕がいなくなったら、この子のしつけはどうなる、と」

それからというもの、西口さんは娘の人間性の教育に特に力を入れるようになったといいます。自分がいなくなってからも、娘が余計な苦労をしないように。

 

キャンサーペアレンツは僕が生きた証

西口さんが子どもに残したいものは、礼儀・礼節といった人間性だけではありません。

キャンサーペアレンツ 西口洋平さん

「今僕が運営しているキャンサーペアレンツを残したいと思っているんです」

西口さんがそう考えるのには、理由があります。キャンサーぺアレンツという自分が作ったサービスを残すことによって、自分が存在していた痕跡を残したいという思いがあるからです。

 

キャンサーペアレンツの存続も、娘のしつけも、僕のエゴ

「子どもに何を残すか」という話になると「子どものために何を残すか」とも受け取られがちです。しかし、西口さんはそう考えてはいません。

「もちろん、僕がいなくなってからも、キャンサーペアレンツが何十年と続いてほしい気持ちはあります。しかし、それはあくまで結果論。キャンサーペアレンツがずっと継続することよりも、僕が消えるそのときまでに、納得いくまで行動できたかが、僕の中では大事なんです」

悔いを残して消えたくないー。そんな思いのほうが強いと西口さんは言います。

 

こどもに何を残すか。

これは、親として大きなテーマです。ひょっとすると、生き様だったり、背中見せるとか、死を前提としないのであれば、一緒に生きる中で考えていくことになりますが、私の場合は、ちょっと違うわけです。

 

それが果たして、本当に違うのか。

実は違わないのかもしれません。大切なことに気付けたのは、病気のおかげかもしれません。生きていても、死んでも、というか、生きているのか、死ぬのかは、誰にもわからないわけです。いつどうなってもいいように、その日々が残すものになります。

 

そんな当たり前にことに気付けたわけです。

とっくにそんなことは分かっているという方ばかりかもしれませんが、この記事を通じて、気付きや発見があれば嬉しいです。

 

 

 

https://cancer-parents.com

 

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