35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

最大のチャレンジ

ちっぽけで、吹けば飛ぶようなもんだけど、

 

サービスプランを考えて、
関係者にヒアリングをして、
サービスを実際に立ち上げて、
ユーザーのみなさんに使ってもらって、
法人を作って、
クライアントからお金をもらい、
そのお金でサービスを改善し、
多くの方に応援してもらえていること。

こんなことを死ぬ前に体験できて良かった。

 

 

チャレンジは、がんになってから。
がんにならなければ、こんなチャレンジをしてなかった。
うだつのあがらない、悶々としたサラリーマン生活を送っていたはず。

 

こどものころから目立ちたがり屋で、いつか大きいことをやってやろうと漠然と考えていた。ベンチャーに入ってがむしゃらにやるものの、目の前の仕事に忙殺されて、気づけば30代。どこかであきらめもあった。

 

そんなときに、がんになった。
いつかいつかで、先延ばしにしていた、何かにチャレンジしたいという気持ち。いつやるの?今でしょ。友人とともに、キャンサーペアレンツというチャレンジをはじめた。

 

未経験のことばかりで、壁ばかりで、うまくいかないよ、あれもしろこれもしろ、無理だと思うよ、なにが解決するのなどと、様々な指摘をもらい考えこむ日々。でも、楽しかった。チャレンジしていた。

 

 

そして今、4年にわたって作ってきたこのキャンサーペアレンツを、どのように残していくのか。活動を継続させるためにはすればいいのか。
最大のチャレンジをしています。

 

僕が死ねば、それはもうなんともできない。どうなろうが関係ないのかもしれない。
でも、そこにはつながりを求めて集まってきた3,500名のがん患者さんがいます。
そして、これからがんになるかもしれない無数の方々がいます。
そういった方々のコミュニティとして存在し続けることが、僕の願いです。

 

そして、いつの日か、このコミュニティがなくても、子育て世代や働く世代のがん患者さんが、社会の中でイキイキと生活ができ、周囲の理解を得ながら、子育てや仕事ができる。がんに対して誤解や偏見のない社会になること。昔はキャンサーペアレンツがないとダメだったかもしれないけど、不要だねと言われるような社会になっていることが理想です。

 

もちろん、キャンサーペアレンツがちっぽけな活動なのはわかっています。それなのに、やたら言ってることがデカイなと思われるかもしれませんし、実際にそうかもしれません。
でも、本当にそう願っています。

 

 

僕がどうなっても、キャンサーペアレンツの活動をぜひ応援してください。
興味や関心をもってください。SNSをフォローしてください。がんに関わる方がいれば、キャンサーペアレンツを紹介してください。身近でがんになったパパやママがいたら、キャンサーペアレンツを紹介してあげてください。

 

会員のみなさん。

運営も大変なので、ぜひ協力をお願いします。
いろんな依頼をすると思いますが、できる範囲でチカラを貸してください。こどもたちのためにも、今の環境を改善していくのはわれわれ親世代の使命だと考えています。みなさんのアクションが、社会を変えるきっかけとなります。ひとりではできないことも、キャンサーペアレンツのみなさんでチカラを合わせればできることがたくさんあります。
そして、運営(開発、デザイン、広報、経理、営業、事業開発など)にご協力いただける方は、是非手を挙げてください。

 


まとまりのないことをツラツラと書いてしまいました。
立ち上げる楽しさと、引き際の難しさを経験でき、それはそれで良い時間です。

 

これからも、キャンサーペアレンツのチャレンジは続きます。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

https://cancer-parents.com

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