これまでとこれから
■告知後の治療
胆管がんの告知。すぐに手術をするものの、腹膜とリンパ節に転移があり、手術不可。その後は、胆管にステントを留置し、化学療法(抗がん剤治療)へ。数回は入院しながら実施し、その後は通院。
■1年後にアレルギー
当初、二つの抗がん剤を併用していたものの、一つの薬剤にアレルギー反応が出たため、使用不可になる。その時に、セカンドオピニオンに行き、再度手術の可能性があるかを確認したものの、「可能性が極めて低い」との見解。その後、残された一つの抗がん剤のみを投与することになる。
■3ヵ月に一度のCT検査
治療開始からは、3ヵ月に一度は必ずCT検査を実施する。今日にいたるまでの3年半の間は、驚くことに大きな変化がなくこれた。一度だけ、肺に怪しい影があるということで、呼吸器科に回れされたものの、異常なしでセーフ。かれこれ、20回ほどの検査で、毎回造影剤を使用するが、これはいまだに慣れない。
■腹膜播種が・・・
今回の検査では、主治医の血相が変わっていて焦る。画像を見ながら、腹膜のあたりが明らかに変化が出ていて、腫瘍マーカーは明らかに急上昇していると。そして、今後の治療をどのようにするのかについての話に発展する。標準治療の中で残された選択肢は2つ。今の薬剤と最後の薬剤の併用。もしくは、最後の薬剤の単剤のどちらか。これで標準治療は終了。来週に、再度主治医と相談タイムを持つことに。家族とともに。
さて、ここからが難しいところ。
標準治療をベースで考えながらも、様々な方法を模索しなくてはならないのか。ここで考えなければならないのが、何を優先するのかだ。
胆管がん。これは厄介だ。
この3年半もったのがラッキーなぐらいで、ここからさらに欲を出すのはおかしいのかもしれない。とはいえ、まざまざと死ににいくようなこともしたくはない。それは家族も同じ想いだと思う。じゃあ、どうする?
厄介なこと。それは、治療の選択肢が少ないこと。標準治療は次で最後になる。つまりこれが何を意味しているかというと、保険適用で受けられる最善の医療が終わることを意味する。とはいえ、治療がないわけではない。あるのは、保険適用外の治療。
(適用になる治験は検索中)
もちろん、今以上にお金がかかる。そこにチャレンジするのか。個人的には、あまり望まない。それが効くかもしれなくても。いずれなくなる命と、残されていく人に大切なお金。そんなことを合理的に考えてしまう。
そんな合理的な考えでは整理できないのは理解しているものの、なかなか難しい。
さあ、どうする。
死の話をすることと、諦めることとは、同じことちゃうからね。#今日はケモの日
— 西口 洋平/キャンサーペアレンツ (@nishigucci) October 12, 2018
これまでが奇跡やったわけで。今はアディショナルタイムなわけで。いつ死んでもおかしくないわけで。そんなわけで、朝から何も食べてないから、まずはラーメン食べる。#今日はケモの日
— 西口 洋平/キャンサーペアレンツ (@nishigucci) October 12, 2018
命の長さを左右するような治療の選択を迫られたとき、今後の生き方をどうするかを決断しなければならない。確実な方法があればラクだが、そんなものはない。何をリスクととらえて、何を優先するのか。自分だけでなく、家族の想いも。これから続くであろう決断の連続に、どこまで楽観的でいられるのか。
— 西口 洋平/キャンサーペアレンツ (@nishigucci) October 13, 2018
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