マギーズ東京へ
東京では、3月には珍しく20度近くまで気温が上がったある日。
2016年10月のオープン日以来の訪問となる、マギーズ東京へ。
オープンの時も思いましたが、本当に素敵な場所で、今回もココロ温まるような居心地の良さを感じました。それは、建物だけでなく、そこにいる人も含めて。
今回は、秋山正子センター長との対談。
秋山さんとは、私がキャンサーペアレンツの活動を始めようとしたときに、知人からの紹介で、一番最初に相談させていただいた方でした。親身になって相談にのっていただき、その年にオープンすることになるマギーズ東京のオープニングイベントに呼んでいただいたり、情報誌「HUG」にも記事を載せていただいたり、取り組みをともにさせていただくことにつながりました。
それから久しぶりに再会となり、本当にうれしくて、気持ちのよい時間を過ごすことができました。お忙しい中お時間をいただき、ありがとうございました。
対談後の写真。ちょっと緊張してるのかな。
なんか、いちいちオシャレ(笑)
木でできているので、外観からすでに落ち着きを与えてくれる。
天気のいい日で、大きな窓からは日差しがさんさんと。
※この対談の様子は、日経DUALにて配信される予定です。
中学生の感想文が届いた!
先日行った中学校での「がんの授業」。
参加した3年生から感想文が届きました。
100枚ほどの感想文をひとつひとつじっくり読ませていただきました。授業中にはわからないけど、みんなそれぞれ色んな背景があったり、想いがあったり、感じることがあったり、ひとつひとつの言葉を大事に選んで授業をしないといけないと感じる。
こうして、授業を聞き、ペンを走らせ、家で会話する。
時間が経てば意識は薄れていく。定期的な接点が必要で、また高校生になって、学ぶ時間を作って欲しい。そう思います。
たくさんの感想文をいただきました。
私と同じ「胆管がん」でお父さんをなくされた生徒がいました。
「命の大切さ」「残りの時間を大切にしよう」
Cancer Parentsのことに触れてくれています。
お父さんが胃がんで闘病中。接し方に困りながらも日々を送ることが、大きな経験になります。
精一杯生きるのは難しいけど、まずはそう思うところからスタート。
これからもこどもたちへの授業を続けていきます。
日刊ゲンダイ
日刊ゲンダイの連載「末期がんからの生還者たち」に、生還していない私を取り上げていただきました。ありがたい限りです。生還したいものです。
4話シリーズで、紙面とWEBの両方で展開されました。
多少、読者をひきつけるために表現がオーバーなところもありますが、こんな感じの推移で、イマも治療中というのが、私の状態です。
こういった発信を通じて、キャンサーペアレンツのことを少しでも多くの方に知っていただければ嬉しいです。
また、悲劇的なことではなく、いまこうして、治療しながらも、普通に生活をし、いろんなことにチャレンジしている人がいることに、少しでも、「がんに対する先入観」が取り払われればいいなと思います。
感想などもお聞かせいただければ嬉しいです。
日経ソーシャルビジネスコンテスト表彰式
3月3日(土)、日経ホールにて「日経ソーシャルビジネスコンテスト」の表彰式が行われました。
キャンサーペアレンツは、特別賞に選ばれました。
本当に多くの方のサポートがあったから、ここまでやってくることができました。それは、サービスだけでなく、僕の命も含めてです。関わっていただいたすべての方に感謝をしたいと思いますし、これからもしっかり運営をし、社会に発信していくことで、お返ししていきたいと考えています。
まだまだ、キャンサーペアレンツのチャレンジははじまったばかりです。
私の命も、これからが正念場です。予断を許さない状況です。そんな緊張感の中で、活動ができることは、なんと幸せなことか。
いつやるんですか?と言われれば、「イマでしょ!」と本心で言えます。
これからもみなさんのご支援が必要です。
よろしくお願いいたします。
医療系の専門学校にて
大阪の友人から、
「大阪にある医療系の専門学校で話をしてくれないか」
ということで依頼をもらって、「もちろん!」と答えた。
それが、今回のきっかけで、たくさんの学生の前で話をする機会をいただきました。
看護師、理学療法士、鍼灸師など、様々な専門分野を学べる学校。その卒業イベントで、全員で成果を発表しあうイベント。4月からは、それぞれのステージで活躍するみなさんにどんな話がいいのか、いろいろ考えました。
人数は、500~600人。オフィシャルなイベントということもあり、みんながスーツ。
私はドレスコードを聞いておらず、ジーパンでの参加となりました。失礼しました。
この写真は、話がはじまるときに、舞台から私が撮影したものです。
「がん」という病気は、多くの方にとっては、仕事とは直接的に結びつかないテーマではある。しかし、他人事ではなく、自分ごととして考えてほしい。また、もし、身近にがんの人がいた時に、どのように接するのか、そのヒントになればと思っています。
抄録集には、「特別講演」という大げさなタイトル。
でも、精一杯お話をさせていただきました。
若い方々に、「がん」のことや、命のこと、生きること、そんなことを伝えられることは、非常に貴重な機会です。この機会をくれた友人に感謝です。ありがとう。
パネルディスカッションの内容(朝日新聞)
2月27日の朝日新聞に、2月4日のイベントの記事が掲載されました。
ネクストリボンのイベントでは、前半では「がんについて語ろう」ということで、古村比呂さんや小西博之さん、向井亜紀さんなどと15分ずつのプレゼンに参加しました。
そして、後半では「がん治療と仕事の両立について」というテーマでパネルディスカッション。朝日新聞の上野創さんをコーディネーターに、国立がん研究センターの若尾先生、タレントの向井亜紀さんとともに、お話をさせていただきました。
1時間という短い時間だったので、すべてを話すことはできませんでしたが、平素の関係性作りが大切であるということについては、お伝えできたと思います。
いずれの登壇も非常に貴重な機会となりました。
このような機会をいただき、本当にありがとうございました。
まだまだ頑張ります。
BEQ NEWS(ベックニュース)
食を通じてQOLの向上に貢献する栄養情報誌『BEQ[ベックニュース]』
医療従事者向けに発行されているんですが、今回の号では、キャンサーペアレンツとクリニコ社の共同調査を行ったデータなども含めて、記事が掲載されています。
※プレスリリース(2018年1月31日)
「がんの栄養管理に関する食事と栄養について」の意識調査をキャンサーペアレンツと共同で実施しました。
https://www.clinico.co.jp/pdf/20180131.pdf
※アンケート調査内容の全体データ
BEQ NEWSでは、このデータのほかに、キャンサーペアレンツの立ち上げの経緯や、活動内容、今後の展開などについて、ご紹介をいただいています。
今後もがん患者さんの実態や意識を調査しお伝えすることによって、商品が変わるあるいは、環境が変わる、接する人たちが変わっていく可能性があります。私ども自身も変わっていき積極的に情報を発信していくといった、皆が少しずつさらに歩み寄り、いろいろな問題が解決されていくようになればとても良いことだと思います。
6年生からのお手紙
先日、がんの授業を担当した小学6年生のみんなから、お手紙をいただきました。
どのお手紙も、ホントにうれしくて、なんかこのためにお話をしていると言ってもいいぐらい。
話す側もこんなにパワーをもらえるので、もっともっと、がん経験者の話し手が増えればいいなーと思います。
毎回、様々な反省もありますが、これからも自身の体験を語り続けていきたいです。
仲間の死
これまで、多くの方と新たに出会い、そしてその分、死にも触れてきました。
キャンサーペアレンツとは、そういう場所だとわかりながらも、訃報に触れるたび、むなしさに襲われます。
何かできることはなかったのか。これからできることはないのか。無力さを痛感します。
うまい言葉が見つかりません。
かける言葉がありません。
ひとつ言えるのは、「また会おう」ということ。
キャンサーペアレンツを立ち上げて間もない時期に登録をしてくれて、Skypeでお話したり、オフ会の会場を探したり、メディアに声をかけたり、取材に応じていただいたり、仲間の死を一緒に悲しんだり、えほんをつくったり、色んなアイデアを出してくれたり、僕のことを褒めてくれたり、自分がツライなか気を遣ってくれたり。
そんな彼女が、逝きました。
先日、みんなで集まったときに、お母さん、旦那さんと一緒にご飯を食べることができて、うれしかったです。それまであまり食べれてなかったのに、うれしくていっぱい食べれたという話を聞いて、うれしかったです。最後まで、キャンサーペアレンツのことを気にかけてくれて、うれしかったです。
想いは受け取ったので、責任をもって、カタチにします。
ありがとう。
小学校でがんの授業
2月13日(火)と15日(木)、東京都墨田区の小学校で「がん」の授業を担当しました。
墨田区では、「がん教育」についてもしっかりと取り組まれており、すごいなと感じます。
墨田区がん対策基本方針(平成26年3月) 墨田区公式ウェブサイト
1時間目は、テキストを利用して、がんの基礎知識を学びます。
なぜがんができるのか?そのメカニズムは?がんの原因は?予防はできるのか?どんな治療があるのか?などなど。
それを受けて、2時間目では、がん体験者の話を聞いて、「身近な人(自身も含めて)ががんになったらどうするか」ということを考える時間に。
授業では、自己紹介、がんが見つかった経緯、そのときにどう思ったのか、周囲の支え、キャンサーペアレンツのこと、がんになって気付いたこと。そんなことをお話をして、その後、こどもたちには、チームで「身近な人ががんになったらどうするか?」を考えて、発表してもらいます。
お手伝いをする。
したいことをさせてあげる。
話を聞いてあげる。
ずっと一緒にいてあげる。
笑って過ごす。
特別扱いをしない。
そんな言葉が出てきます。
いつもすごいなと思いながら、6年生になれば、もう立派に家族を支えられる存在になっている。
そして、今日、ここで聞いたこと、話したことを、家に帰ってから、家族で話をしてねと伝えています。がんのことを知ることはとても大切だし、いろんなことに気付ける。
がんの人がいる家族でも、いない家族でも、改めて話ができる機会になればいいなと思います。
まだまだ私の話には、至らないところがたくさんありますが、これからも色んな学校に訪れ、自身の体験を通じて、がんのことだけでなく、生きること、時間、家族、友達、自分のために生きる。そんなことを伝えていきたいと考えています。
そして、この「がん教育」が、もっともっと全国的に広がっていくことを願っています。