35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

ナオさんの日記(9)

今回は第9話。

医療者との信頼関係が、患者のQOLを大きく左右します。それは、医療そのものももちろんですが、それではない、関わり方や姿勢、スタンスなども含めてです。

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毎回、カメラマンであるナオさんの素敵な写真。

 

 

 

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同窓会にて

出身高校の同窓会があり、その前座?として、講演をさせていただきました。

恩師や同級生がいるなか、やりにくさもありながらも、身近な人に改めて話をする機会もなかなかないもので、貴重な機会としてしっかりと、笑いも交えてお話をしてきました。

このような機会をいただき、本当にありがとうございます。

 

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同窓生に「がんばれ」という想いをいただきました。大切に、大切に、使わせていただきます。

 

 

スライドの終わりには、「つづく」といれました。

私の命が尽きようとも、想いはつづく。そんな気持ちを込めて。そして、私の命もまだまだつづくように。

 

 

 

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死について

死ぬことはコワい。

痛いから?苦しいから?夢が叶わないから?大切な人と別れるから?生きたいから?イヤだから?

 

がんと告知されて、真っ先に考えた死のこと。

いまだに死はコワいし、死にたくないし、死なないことに必死になっている。

でも、なぜ死がコワいのかについて、説明がつかない。

 

しかし、死を考えたからこそ、生きていること、今の大切さ、時間が有限であることに気づけた。

 

なぜ生きているのか。なぜ死ぬのか。

答えはわからないけど、35歳でヤバいがんになった理由、告知から2年半たっても生かされている理由、なんらかの意味があると感じざるを得ない。使命みたいなものを感じる。

 

とにかく生きる。そして、いずれ死ぬ。

そのときは早く来るかもしれないけど、生きる意味を感じながら、死ぬまで生きていく。

 

 

 

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女性自身

最初、取材の依頼があったときには戸惑いもあったけど、伝えたいことが伝えられるのではあれば、まったく問題ないと考えた。

また、「がん」のことを、いろんな人に知ってほしいし、だからこそ、様々なメディアで発信する必要があるとも考える。非常に良いきっかけになったと思う。

 

そして、記事を作成していくにあたり、私だけではなく、キャンサーペアレンツの会員の方々の意見も盛り込みたいと思い、募集をかけたところ、複数名の方から取材協力をしたいとのことで、手を挙げていただいた。

 

慣れないことではあったと思いますが、「良い経験となった」「すっきりした」「整理できた」「ほかにも協力できることがあればやってみたい」などの感想をいただきました。

まさしく、がん患者のアクションが、声となり社会に情報が発信され、理解が広がっていく。そして、がん患者自身の自己肯定感につながり、QOLが向上していく。この一連のプラスのスパイラルを少し感じることができた出来事でもありました。

 

今後も、様々な取り組みを通じて、患者さんのアクションを引き出していけるよう、進めていきます。

 

ご協力いただきました皆様、ありがとうございました!

 

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ケモ

だいたい週に一度のケモ(化学療法)。

3週投与、1週休み。

仕事に影響が出ないように、金曜日に実施。

 

楽しみなのは、ケモ後に何を食べるかということ。病院のある飯田橋周辺には、たくさんのお店があり、しかもケモが終わる時間帯(14時ごろ)は混まないので、選び放題です。

 

そのときの気分によって、ラーメンとかカレーとか、うどん、パスタ、定食、オムライスなんかを食べます。ほんとに気分です。食べないことももちろんあります。

 

先週は、久々のカレーでした。

電車で移動して、「カレーは飲み物」へ。まぁ、おいしいです。辛すぎない。おなかにもやさしい。

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ケモ後のオススメめしがあれば、教えてください。

 

 

 

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ナオさんの日記(8)

今回は第8話。

やっぱり、痛みがあると、メンタルも不安定になる。痛みのことばかり気になって、他のことが手につかない。疼痛コントロールは、とても大事だなと思う。

 

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今回も素敵な写真。

 

 

 

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なんとか即入院は免れた・・・

先週の金曜日には、通院での抗がん剤治療。

土日は、ジャパンキャンサーフォーラムに参加。

そして、月曜日には、再度病院へ。

 

金曜日の通院時に、採血結果が思わしくなく、抗がん剤治療をするのかをそうとう悩んで「実施する」となったぐらい。悪化すればすぐに入院となるため、週明けに月曜日に改めて採血をすることに。

 

やっぱり病院は、気持ちのよい場所ではなく、何か気持ちが湿ってしまう。

暑さも戻ってきて、病院に到着したら汗だくで、なんだかなーという感じ。

 

ただ、採血結果は、金曜日よりも改善しており、ひとまずは「すぐにどうこう」という感じではなくなったので、本当に良かった。

 

※何を心配しているかと言うと・・・

nishiguchi.hatenablog.com

 

nishiguchi.hatenablog.com

 

nishiguchi.hatenablog.com

 

即ではなかったものの、いずれは入院しないといけないので、予定を見ながら入院しようと思います。まぁ、ちょっと休憩しろということでしょう。

でも、入院は何回してもイヤなもんです。

 

 

 

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トークセッション/JCF2017

8月19日、20日の2日間にわたって開催された、ジャパンキャンサーフォーラム2017

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2日目には、「働く世代のがんと家族」というテーマでトークセッションを担当させていただきました。

たくさんの方に会場にお越しいただきましたし、LIVE配信をしたネットの向こう側でもご覧をいただき、本当にありがとうございました。

 

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家族と仕事という2つのテーマを4人で、1時間で話すということはとてもとても時間が足りませんでした。あと、数時間は話せたと思います(笑)

 

 

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それぞれ状況の違う4名からの話であり、そこが良かったという反応もいただきました。

 

 

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若い世代のがん体験が、もっと世の中に発信されて、理解が広がり、がんになっても生きていきやすい社会になればいいなーという思いで、このセッションを企画しました。

 

こちらから、アーカイブ動画をご確認いただけます。

freshlive.tv

 

 

 

今後も様々な取り組みを実施していきます。

 

 

 

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そろそろ入院かもね

先日の通院治療の際に、実施した採血結果。

肝臓の値が非常に悪く、胆管に負担にかかっている状態。ただし、ビリルビンの値はそこまで高くなく、即入院という感じでもない。

念のため、週明けにも採血をして、この値がどのように変化するのかを確認する。

 

通常であれば、体調が悪い時には病院に行くのだが、すぐに体調が持ち直すこともあり、また週に1度の通院であるため、「次の通院タイミングで」となっていた。

それは、なんとか入院したくないということなんです。入院となれば、絶食、内視鏡があり、その後も風呂に入れない、絶食、ずっと点滴。そして、何よりも病院から出れず、動けないこと。これが一番の苦痛になります。

 

様々な活動を進めていく中で、また時間が有限な中で、止まりたくない。でも、体あっての活動なので、体調はもちろん優先していかなくてはいけない。その葛藤をつねに抱えながら、行動することになる。

 

さて、月曜日の採血結果がどうなるか。

なんとか良い方向に向かうことを願うばかりです。

 

 

 

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ナオさんの日記(7)

今回は痛みを抑えるために、医療用麻薬を開始するという話。

痛みがあるときには、痛み止めを飲みたいけど、飲みすぎると効かなくなってしまうのではないか、頻繁に飲んでしまうんではないか、より強い薬に頼らないといけないのではないか、などの不安がつきまといます。

加えて、「麻薬」という響きが、さらに怖さを掻き立てます。離れられなくなるのではないかなど、どこかでそんな不安がよぎります。

 

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とにかく、QOLを下げないために、きちんと痛みのコントロールをすることが大事になります。主治医としっかりと話をしたうえで、薬をちゃんと用いることが大切になります。

ナオさんの日記から、私も様々な勉強をさせてもらっています。

 

 

 

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