35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

がんサポート

株式会社QLifeが運営するWebメディア「がんサポート」。

gansupport.jp

 

このメディアからお声がけいただき、取材をしていただきました。がん罹患の話、気持ち、仕事、お金、そして、キャンサーペアレンツのことなど、いろんな角度からお話をさせていただきました。

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「この会を必要としている人は必ずいる」と考え、自前でサイトを立ち上げ、2016年4月にスタートした。

いざスタートしてみたものの最初のうちは全くといっていいほど反応はなかった。

 

「こんな会は絶対必要とされるはずだから、今まで作った人はいるはずだ。ただそれがいま見当たらないということは続けていく資金がなかったからではないか」と思っている。

だから最初は寄付でもいいではないかという意見もあったが、自分のことを考えてみても寄付なんかしたことがない。まして10円20円の寄付でやっていけるのか、寄付は寄付で有難いがそれに頼って運営していくのは難しい、と思った。

 

「例えば介護食を作っている食品会社が病院に行って患者さんのナマの声を聞きたいと思っても接点がとれない。とくに若い患者さんとは接点を持つことが難しい」という話があった。

「なら若い患者さん向けの食品や、子どもと一緒に食べられる食品を開発したいという企業と協力してその商品開発に参加する、といったことを通じて企業にコミットできればビジネスにもなり、その果実は僕らに返ってくる」

 

「やるなら今しかない」という気持ちがすごく強くなって、仕事も絶対に復帰するという強い気持ちが持てたのだ。常に体内に時限爆弾を抱えているようなものだが、「そんなこと考えてもしょうがない」と思っている。

 

「もし私が逝ってしまったとしても、この活動を通して私が残したことを妻や娘に伝えられると信じています。お父さんはこんな活動をしていたんだよ、ってね。そして妻や娘が僕のことを思い出してくれたら本当に嬉しいですね」

 

なんか偉そうなこと言ってますね。すいません。

でも結構ホンネで、かっこよく生きていきたい、かっこよく死にたいと考えていて、それは、誰かにとってではなくて、自分にとってです。自分の納得のいく生き方、死に方をしたいと考えているんです。

 

与えられた命、与命

存分に楽しみたいと思います。

 

取材いただき、ありがとうございました。

 

 

 

https://cancer-parents.com

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