告知から丸二年
2015年2月。胆管がんであることを告知されました。
すぐに手術をしましたが、腹膜とリンパ節に転移があり、原発部分を切除できず。ステージは4段階の4。それから今日に至るまで、全身化学療法を続けてきました。
吐き気、食欲不振、倦怠感、肌荒れ、吹き出物などの様々な副作用と付き合いながら。
抗がん剤のアレルギー反応による使用中止。
セカンドオピニオンでの、こんなにも元気なのは奇跡だという発言。
2年前、2年後のことを想像できなかった。
死ぬかもしれないという恐怖。この先の生活への不安。親より先に、子どもよりも先に逝くかもしれないという悔しさ。そんなもので支配されていた。
奇跡の連続で、ここに、いま、生きている。
ステージ4のがんであっても、なくても、ここに、いま、生きていることは奇跡。
そう思えたのは、ステージ4のがんになったから。
これからも奇跡は起こるかわからない。
あてにもしていない。
あるのは、今を生きることだけ。
明日を迎えられることの喜び。元気に生活できることのうれしさ。
おいしいものが食べられる幸せ。必要としてくれる人がいるという生きがい。
予断を許さない状況は続いていく。
でも、まだまだ、元気で、生きていきたい。
死ぬまで、生きていきていたい。