35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

子育て世代のがん患者における教育費に関する調査

本日、ライフネット生命保険より、リリースがありました。

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一般社団法人キャンサーペアレンツ×ライフネット生命保険共同調査

「子育て世代のがん患者における教育費に関する調査」
https://www.lifenet-seimei.co.jp/shared/pdf/201904-05-news.pdf

 

キャンサーペアレンツ会員の方にご協力をいただき、このアンケートを実施しました。

 

そもそも、この「教育費」にスポットをあてたのは、なぜか。

がんになると、収入が減り、支出が増える。それは大変。そんなことは容易に想像できる。では、使えるお金が減った分、何を減らし、何を維持し、何を増やしているのか。また、もしお金の工面はどうしたのか。こんな、お金に関するさらに深い調査をしたいという話がありました。

たしかに、そうなんです。ここに、患者さんそれぞれの価値観があり、生き方があり、悩みや葛藤があるんです。使えるお金が減ったことに対しては、大変ではあるが、なんともできないわけです。

 

まず、私の経験から。

仕事での収入は、二分のイチに。そして、治療費は年間で50~100万円ほど。これは、もうなんとも立ちゆかない。

 

これまでの貯蓄を切り崩しながら、親からの援助。これがないとやっていけませんでした。また、何を削ったかといえば、私自身の食費(外食)や被服費(服)、家族の娯楽費などです。しかし、これだけでは無理です。手をつけたくはない、こどもの「教育費」(〇ネッセ、塾など)を削るかどうかは悩みました。でも、削りませんでした。なんとかかんとか、やりくりしました。まぁ、おかげで貯金はほぼなくなりました(笑)

 

ここで、興味深いと思ったのが、「親の援助」と「教育費」でした。この二つの患者さんの意識調査は、これまで見たことがことがなく、あらたな事実として社会へ伝えて、子育て世代のがん患者のリアルを発信しよう。そう、ライフネット生命や、キャンサーペアレンツ内で話し合いをしました。

 

そして、その事実を知って欲しいのは、我々患者はもちろんですが、明日がんになるかもしれない、子育て世代の一般の方々です。そのためには、保険という商品を通じて、日々、“がんではない人”にがん保険などの保険商品を販売している会社であり、営業の方です。そうした方々を通じて、情報をお伝えできればいいなと思い、お互いに利害を考えながら、より情報を広げるべく、今回のアンケート調査実施となりました。

 

利用したのは、国内初のがん患者向け調査サービス『キャンサーベイ』。キャンサーペアレンツ会員の方を対象とした調査です。

cancer-parents.org

 

どのような設問にするか、流れはどうするか、謝礼金額や方法はどうするか、スケジュールはどうするか。そんなことを話合いながら、2019年1月に調査を実施しました。

 

1週間ほどの期間で、398名の回答が集まりました。本当にありがとうございます。

その結果がコチラです。

bit.ly

・2人に1人が「がん罹患によって、子どもの教育計画影響あった・今後ある」と回答
・3人に1人が「親からの金銭的なサポートあった」
└ サポートがあった人のうち、「親から100万円以上の援助を受けた」45%

 

やっぱりかと思うこともあれば、意外なこともあり、非常に興味深い結果となりました。

 

こうした調査を通じて、子育て世代、働く世代のがん患者の声を社会へ発信し、がんになっても生きていきやすい社会を目指していきます。

 

 

 

https://cancer-parents.com

 

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がん患者向け調査サービス『キャンサーベイ』

cancer-parents.org

 

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www.lifenet-seimei.co.jp