セカンドオピニオンに関する調査
35 歳の時にステージⅣのがんの告知を受け、それから 3 年以上抗がん剤治療を続けています。抗がん剤治療をはじめて 1 年たった頃、その時の薬が使えなくなりました。次の治療を選択する際に、主治医に相談しセカンドオピニオンを利用しました。主治医は好意的で、私が提示した病院だけでなく、私のがんに多くの実績がある病院を教えてくれました。結果、治療方針は元の病院と変わらなかったため、転院することはありませんでしたが、治療に対する納得感が増し、主治医との関係性も良くなりました。
こういった経験から、私自身はセカンドオピニオンに良いイメージを持っていましたが、利用するまでは、主治医に言っていいものか、どのように切り出せばよいのか、関係性はどうなるのか、転院しないといけないのかなど不安な点も多くありました。利用はしたいものの、わからないことが多いために、二の足を踏む人が多い可能性もあるのでないか。そして、多くの方が利用を考えたことがあるのではないか。そんな思いから、ティーペック社との共同調査を実施する運びとなりました。
今回の調査を通じて、セカンドオピニオンを利用することを迷っている患者さんにとって、納得できる治療を受けるための一つの選択肢として、セカンドオピニオンがより利用しやすい環境になっていくきっかけになればうれしく思います。
今回、キャンサーペアレンツ会員の方々にアンケート調査を実施し、セカンドオピニオンに関してお伺いしました(ティーペック社との共同調査)。
たくさんの方にご参加いただき、372名の有効回答となり、キャンサーペアレンツでのアンケート調査では最多となりました。ご協力いただきましたみなさん、本当にありがとうございます。
別途、インタビューによる調査も続けていますので、その結果は改めてお知らせします。
【がん患者さんに「セカンドオピニオン」に関するアンケート調査を実施】
”セカンドオピニオン利用者は3割程度“
http://www.t-pec.co.jp/n-release/files/20180607_NewsRelease.pdf
http://www.t-pec.co.jp/n-release/files/20180607_NewsRelease.pdf
詳細な調査データはコチラから
セカンドオピニオンに関するアンケート_実施報告書(ver1.1)_20180510.pdf - Google ドライブ
キャンサーペアレンツは、子育て世代、働く世代のがん患者さんの情報(声)を社会へ発信することにより、がんに対する理解を広げ、がんになっても生きていきやすい社会になればいいなと考えています。
その一環として、様々なアンケートやインタビューによる調査を通じて、社会との接点を作っていきたいと考えています。がん患者さんの率直なご意見が、社会を動かすきっかけになっていくと信じています。これからも、ぜひ、ご理解とご協力をお願いいたします。