35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

腹痛で死ぬ

お腹の中には、がんがある。

しかも、大きくなっている。

消化管を圧迫して、悪さをしている。

すでに、ステント(人工管)は7本ほど入っている。

お腹の調子は常に良くない。

 

ちょっとお腹が痛くなると、イヤな予感が脳をよぎる。

がんが悪さをして、いよいよかと・・・。

 

このまま痛みが増していけば、動けなくなる。

がんがいよいよ本丸を攻めてきたか・・・。

 

いや、このまま動けなくなると、困る。困るというか、イヤだ。

まだまだやりたいことある。

 

そんなことをいつも考えながら、これまでは死なずにやり過ごせてきた。

 

だが、これからは本気で、「腹痛で死ぬ」ことに向き合わなければいけなくなってきた。

 

「死」とは何なのか。

痛みや苦しみから解放されるのであれば、それはいい世界なんじゃないか。

この世とつながれなくなるのであれば、この世でしかできないことをやっておかないといけない。

この世に意思を残していけるのであれば、どのようにして残していけばよいのか。

そもそも死ぬ瞬間というのは、苦しいのか、ハレバレとした気持ちなのか、何も感じないのか。

僕のタマシイは、どこへ行ってしまうのか。

僕は死のその瞬間、何を想うのだろうか。

いや、そもそも「生」とは何なのか。心臓の鼓動があれば、それは「生」なのか。

死ぬのはなんか怖いけど、本当に怖いことなのか。

死ぬのは、痛いのか、苦しいのか。

 

そんなことを考えながら、今日も生きていて、一日が過ぎていく。

 

これからも、「腹痛」のたびにちらつくアイツと、どのように向き合っていくのか。よくわからないものをアーデモナイ、コーデモナイと考えるのは、悶々とするものの、意外と楽しいものである。

 

 

 

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