35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

えほん、出版へ!

地道に続けてきた、えほんプロジェクト

第一弾「ママのバレッタ」のあとがきには、こんな文章が入っています。

がんを告知されて頭が真っ白。でも私にはこどもがいる。立ち止まってはいられない。
がんになったパパやママがあつまって「キャンサーペアレンツ」をつくりました。
インターネットで交流したり、ときどき集まって話をしたりしています。
この本は、こどもたちとがんの話をするときに読んでもらいたくて作りました。
ものがたりは私たちの体験がもとになっています。
がんでも子育てしやすい世の中になってほしい。
それが私たちの願いです。

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キャンサーペアレンツ会員の方々で構成された、えほんプロジェクト。

みなさん、がん当事者であり、お子さんがいる親です。日々の生活や子育て、仕事などがあるなかで、なんとか時間を作って、やってきました。

 

ストーリーを描いてみては、ああでもない、こうでもない。

誰がどう絵を描くのか、ああでもない、こうでもない。

フォントは、あとがきは、装丁は・・・。

すべて、自分たちでやってきました。もちろん、えほんを作ったことがある人なんていませんし、みんなドがつく素人です。

 

でも、第一弾「ママのバレッタ」ができ、第二弾、第三弾も控えています。

 

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出来上がってから、出版社へ行ったり、作家さんに会いに行ったり、イベントに行ったり。たくさんの方に届けられる方法はないかずっと模索してきました。でも、なかなか「出版」のハードルは想像以上に高く、それは不可能に思われました。

 

まずは、このえほんのためにご寄付いただいたお金で、印刷をしました。書店で並んでいるような絵本のようなものまではいきませんが、手にとってもらえるような「モノ」があったほうが良いと考えました。そして、少ない部数ではあるものの、このえほんを求めている方へ届けたいと考えました。

 

病院、学校、図書館、患者会など、とにかく届いて欲しいという想いで、寄贈させていただきました。

 

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「非売品」のマーク

 

いろんなところで宣伝し、見ていただき、感想もいただきました。キャンサーペアレンツ会員のみなさんからも、見たいというコメントを入ってくるようになりました。いちばん届けたい会員さんに届けられないのはオカシイ。なんとかしたい。

 

印刷して配布するのもいいけど、届く範囲を考えれば、出版の道はあきらめたくない。

 

それからも、いろいろアプローチするものの、なかなか難しい。

そんななか、プロジェクトメンバーとの別れもありました。意志を引き継いで、絶対にカタチにしたいという想い。なんとかしたい。

 

 

その想いが通じたのか、ある出版社の方から「検討したい」という言葉をもらいました。

 

そして、先日の打ち合わせで、出版が決まりました。

 

たくさんの方々の支えと、めぐり合わせ。そして、プロジェクトメンバーのみなさんの想いがつながった瞬間でした。 本当にありがとうございます。

 

いよいよこれから、商品化に向けて動き出します。これからもうまくいかないことばかりかもしれませんが、動き出せば、動き続ければ前進することを知ったので、もう大丈夫なはず。

 

 

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第二弾の制作も、並行して進めています。

 

また、今後のスケジュールが決まれば、お知らせいたします。一日も早く、必要としている方々の手元に、えほんが届きますように。

 

引き続き、えほんプロジェクトの応援をお願いいたします。

 

 

 

https://cancer-parents.com

 

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