35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

「がんのひみつ」

 

がんのひみつ | まんがひみつ文庫 | 学研キッズネット

明日から夏休み。小学5年のヒロトが終業式を終えて家に帰ると、お母さんがあわてて病院に向かうところだった。マリコおばさんががんで入院したらしい。早期の発見だから手術(しゅじゅつ)すれば治るっていうけれど、心配でたまらないヒロト。がんは治らない病気なのか? 主治医の池田先生に教えてもらうこことになった。

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小学校の図書館で借りてきたわけですが、なんと言って借りてきたのか。周りはどんな風に思っていたのか。貸し出した先生はどんな印象をもったのか。そんなことが頭をグルグル回り、でも、娘の「がんのことが知りたい」という気持ちが嬉しかった。

 

大人になればどうしても、固定概念や偏見をもってしまう。がんに対しても同じかもしれない。それは、正しいもの、正しくないものを含めての知識があるから。その知識が邪魔をすることもたくさんある。

やはり、正しい知識を、良いタイミングで学ぶことがとても大事だと思う。それが、「がん教育」の真髄なのかもしれない。

 

本を借りてきた娘のことを心配したぼくにも、偏見があった。

こうして、いつも反省する。

 

長くない命なら、娘には何かを残したいし、強くなってほしい。そして、ぼく自身も、死ぬまで謙虚に、成長したいと思う。その姿勢を見てもらいたいというエゴもある。この期に及んでも欲が深いなと、また反省する。

 

 

 

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