「がんのひみつ」
昨日、図書館で「がんのひみつ」というマンガを借りてきた娘が、がんのことをわかりやすく教えてくれた。
— 西口 洋平/キャンサーペアレンツ (@nishigucci) June 22, 2018
明らかに他の子よりもがんに関心を持ってるし、なんとか父の役に立とうとしてくれている。
がんになって、タダでは死ねないと思ってたけど、娘を見て頼もしく感じたひととき。
明日から夏休み。小学5年のヒロトが終業式を終えて家に帰ると、お母さんがあわてて病院に向かうところだった。マリコおばさんががんで入院したらしい。早期の発見だから手術(しゅじゅつ)すれば治るっていうけれど、心配でたまらないヒロト。がんは治らない病気なのか? 主治医の池田先生に教えてもらうこことになった。
小学校の図書館で借りてきたわけですが、なんと言って借りてきたのか。周りはどんな風に思っていたのか。貸し出した先生はどんな印象をもったのか。そんなことが頭をグルグル回り、でも、娘の「がんのことが知りたい」という気持ちが嬉しかった。
大人になればどうしても、固定概念や偏見をもってしまう。がんに対しても同じかもしれない。それは、正しいもの、正しくないものを含めての知識があるから。その知識が邪魔をすることもたくさんある。
やはり、正しい知識を、良いタイミングで学ぶことがとても大事だと思う。それが、「がん教育」の真髄なのかもしれない。
本を借りてきた娘のことを心配したぼくにも、偏見があった。
こうして、いつも反省する。
長くない命なら、娘には何かを残したいし、強くなってほしい。そして、ぼく自身も、死ぬまで謙虚に、成長したいと思う。その姿勢を見てもらいたいというエゴもある。この期に及んでも欲が深いなと、また反省する。