35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

医学部の学生へ

昨年に引き続き、医学部に学生向けにお話をさせていただく機会を頂きました。

 

nishiguchi.hatenablog.com

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テーマは、「がんの告知」について。題材はがんなんですが、大きなテーマとして、バッドニューステリング。

 

最初に、教授からがんの告知について、SHAREプロトコルを利用した授業があり、みんなでロールプレイングも実施。

※SHAREとは、S:場の設定 H:悪い知らせの伝え方 A:付加的情報 RE:情緒的サポートの頭文字。

www.gi-cancer.net

 

そして、その次の授業で、実際に告知を受けた患者のお話として、わたしから。主に、告知の実際についてお話をしながら、キャンサーペアレンツのことについても触れながら、患者さんの悩みについてもお伝えしました。

 

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わたしの場合、告知は2回。

がんであるという告知と、手術後、転移があり手が付けられなかったというステージ4の告知。それぞれの詳細についてお伝えしたのちに、最近、主治医と話をしたときに聞いた、告知時の苦悩の話も。

 

いくら経験のある医師であっても、告知の時は緊張するし、細心の注意を払うし、結果良かったのかどうかは不安であるということ。

 

コミュニケーションスキルは高められるという前提ではあるものの、磨き続けなければならないこと。また、患者さんには様々なバックグラウンドがあり、病気がよくなればいいだけではないこと。そんなことも、お伝えしました。

 

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お話の後に、後ろで待っている、何名かの学生が声をかけてくれました。その内容は様々でしたが、関心をもってくれたことはうれしいし、少しは彼らの心に残るものであったのであればよかったと思う。

キャンサーペアレンツのことや、こどもへの告知、サービスの立ち上げ方、心のケアについてなど、熱い気持ちが伝わってきました。

 

学生のみなさんにとって、これから出ていく医療現場の中で、何か役に立つものであったならうれしい。

 

貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

 

 

 

https://cancer-parents.com

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