35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

長くはない

先週は、3ヶ月に1回の造影CT検査でした。

採血をして、そのままルートを確保して、造影CTをやり、そのまま化学療法へ。その日はぐったりしてたわけですが。

 

検査後、ケモ(化学療法)を始める前に、主治医と簡単にお話を。

「大きな変化はないが、気になる所見があり、拡大写真を要望している」

「腫瘍マーカーが、徐々に上昇している」

「あまり先の予定はいれないほうが良い」

そんなことを言われました。

 

僕のがんは、予後が悪く、長くは生きられないとは知っているものの、これまでずっと元気に過ごせてきたので、「悪くなる」ということに実感がありません。

 

告知から丸3年が過ぎて、今は4年目。

5年生存率は2.9%。

今年はまさしく、勝負の1年になりそうです。

 

今のところ目立ったカラダの変化はありませんが、がんはカラダの中で増殖しようと頑張っているはずで、それを抑えるべく通常細胞も頑張っているはず。

 

ここまで生かされてきたと思っているので、死ぬということについては、どこかで割りきりみたいなものがあるんですが、ここまでいろんなことをやってきたぶん、「アレもしたい」「コレもしたい」と欲が出てきたわけです。

 

もう少し待ってくれないか。

そんなことを考える。

 

でも、もう少し待ったら待ったで、また「もう少し待って」と言うだろう。

エンドレスだ。

 

それが、死にたくないということなんだろうか。

 

ゴールは決めたくないし、決めれない。ずっと続いていくものだから。ゴールを達成したら、死んでしまうかもしれないという恐怖をある。

(気が張ってるときは大丈夫だけど、テストが終わったら風邪をひくみたいな感じ)

 

でも、いつ何時、志半ばであったとしても、そのときのベストで死ねたらいいと思うわけです。

 

生き方はもちろん、死に方もかっこよくありたい。

 

そろそろ、長くはなくなってきた人生の中で、集大成を考えるべきときが近づいているのかもしれない。

 

 

 

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