35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

1歳の誕生日

2016年9月21日、一般社団法人キャンサーペアレンツを設立しました。

9月21日は、娘の誕生日です。今日9歳になりました。

そして、2017年9月21日は、法人の1歳の誕生日です。こどものためにつくった会社であり、娘の誕生日に設立しました。

 

2015年2月、私ががんの告知を受けたとき、娘は年長さんでした。

あれから2年半。すくすく成長し、今では小学3年生。当時の私が、元気に今を生きて迎えられることなんて、まったく想像できませんでした。しかし、現実に今があります。

本当にありがたいことです。

 

私の病状は、依然シビアなものです。

がん細胞は、おなかに中にしっかりとあります。

取り除くことができず、消えることもなく、これからもうまく付き合っていかないといけません。

 

過去から今を想像できなかったように、今から未来を想像することはなかなかできません。それでいいんです。今を生きていくことが、未来につながる。未来のことは誰にもわかりません。だから今を精一杯生きれるし、ワクワクがある。感謝の連続だし、有難いことばかり。

 

治療を粛々と行いながら、キャンサーペアレンツの活動をより進めていきます。

もっともっと、自身に向き合い、生に向き合い、死に向き合い。そして、がんのこと、がんを取り巻く環境のこと、がんと生きる人のこと、いろんな側面から情報を集めて整理し、社会へ発信していく。患者も一緒になって社会をつくっていく。

 

その先にきっと、今よりも生きやすい社会があると思う。

元気に長生きできたという未来があると思う。

 

1歳を迎えられて、「生きてた」というのが実感です。

まだまだこれからのキャンサーペアレンツ。これからもよろしくお願いします。

 

 

 

https://cancer-parents.com