35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

気持ち

散歩

空き時間があれば、散歩する。 運動不足を補うため、新陳代謝をあげるためなど、目的はいろいろ。 最近は、打ち合わせで行った場所の近くをブラブラする。 打ち合わせ後に、一駅向こうまで歩いて東京タワーへ。めちゃくちゃ久しぶりに近くで見ると、やはり圧…

長くはない

先週は、3ヶ月に1回の造影CT検査でした。 採血をして、そのままルートを確保して、造影CTをやり、そのまま化学療法へ。その日はぐったりしてたわけですが。 検査後、ケモ(化学療法)を始める前に、主治医と簡単にお話を。 「大きな変化はないが、気になる所…

AND STORY

prtimes.jp この会社を運営する細川拓さん。 彼はひょんなきっかけで知り合ったのですが、会ってみると僕と同じ高校であることがわかり、意気投合。この「AND STORY」で展開しているカタリストのコーナーに出ることになりました。 カタリストとは、豊かな物…

ビジコンの打ち上げ!

3月3日に行われた日経ソーシャルビジネスコンテストの表彰式。これをもって、一旦コンテストについては終了となったわけですが、ボクのなかでは終わっておらず。 nishiguchi.hatenablog.com 今回のコンテストのプレゼンに向けて、長い時間をかけてアドバイス…

日経ソーシャルビジネスコンテスト表彰式

3月3日(土)、日経ホールにて「日経ソーシャルビジネスコンテスト」の表彰式が行われました。 social.nikkei.co.jp キャンサーペアレンツは、特別賞に選ばれました。 本当に多くの方のサポートがあったから、ここまでやってくることができました。それは、…

仲間の死

これまで、多くの方と新たに出会い、そしてその分、死にも触れてきました。 キャンサーペアレンツとは、そういう場所だとわかりながらも、訃報に触れるたび、むなしさに襲われます。 何かできることはなかったのか。これからできることはないのか。無力さを…

小学校でがんの授業

2月13日(火)と15日(木)、東京都墨田区の小学校で「がん」の授業を担当しました。 墨田区では、「がん教育」についてもしっかりと取り組まれており、すごいなと感じます。 墨田区がん対策基本方針(平成26年3月) 墨田区公式ウェブサイト 1時間目は、テキ…

ナオさんの日記(26)

昨年12月、ナオさんは一足はやく旅立ちました。 その直前に書いた最後の日記です。 「死んだら投稿してね」と、旦那さんに託したそのときの気持ち。 あとに残る、旦那さんや息子さんへの気持ち。 怒りでもない、あきらめでもない、ナオさんにしかわからない…

告知から丸三年

2015年2月5日、ぼくは「がん」の告知を受けました。 そして、手術後には「ステージ4のがん」であると告知を受けました。 それから、抗がん剤による治療がはじまりました。 2018年2月5日、告知から丸三年が経過しました。 主治医からは、「キセキ」だと言われ…

ナオさんの日記(25)

非常に厳しい状況にも関わらず、接し方、ひとつひとつの言葉で、本人の感じ方は大きく変わります。 それにより、落ち着いたり、気持ちがラクになったり、前を向いていったりする。 「そっち側」へは簡単に繋がっていそうでした。 www.huffingtonpost.jp 家族…

1,500名

2016年4月のリリースから、1年と9ヶ月。 キャンサーペアレンツに会員登録をいただけた方が、1,500名となりました。 まだまだこれからではありますが、一つの大きな節目であり、感慨深いものがあります。ここまで支えていただいた皆さんには、感謝しかありま…

環境は自分たちが作るもの

ぼくは「がん」になり、様々な活動をするようになりました。 その中で、大きな柱のひとつに、がんに対する社会の理解を広げるための活動があります。これは、がんに対する誤解や偏見が、社会の中にはまだまだ大きくあり、それを「がんを知る」ことで、少しず…

6年生の感想文

先日、がんの授業を担当した6年生から、お手紙(感想文)をいただきました。 いつも、この感想文を見るたびに、嬉しい気持ちになります。こういう機会を与えていただき、感謝の気持ちがこみ上げてきます。 そして、これからも、こどもたちに伝えていきたいと…

だるま

今年は、三色にしました。 だるまの色には意味があるらしいのですが(私は知りませんでした)、その意味も含めてこの「赤」「緑」「白」にしました。 「赤」:家内安全、開運吉祥 「緑」:身体健勝、才能開花 「白」:受験合格、目標達成 受験などはありませ…

2017 - 2018

今年も無事に年を越すことができました。 本当にありがとうございます。 数多くない地元大阪への帰省は、新しい発見ばかりで毎回面白い。街の変化はもちろん、家族、こども、地域、人の動きなど、いろいろ目についてしまいます。その中にも、絶対に変わらな…

ケモ納め

2017年最後のケモ(化学療法)が終わりました。 エンドレスの治療が続いている中で、こういった区切りをつけることができるのは嬉しいです。 なんとか今年も、週1回の治療を続けてこれました。主治医はもちろん、曜日が変わった時に対応してくれる同じチーム…

文春オンライン(後編)

後編が見れるようになりました。 子どものこと、仕事のこと、そして、社会とのつながりについて。 関係性が変われば自己肯定感も高まるし、「権利を与える側と受け取る側」ではなく、お互いにギブアンドテイクみたいなマインドを持って生きていくのが大切な…

2年10ヶ月

がんの告知から、2年10月が経過しました。 体調はなんとかキープできており、すぐに死ぬことはなさそうです(笑) 胆管がん(ステージ4)に5年相対生存率は、2.9%。 もう死んでいてもおかしくない病気ではありますが、最近は逆に「生かされているのでは?」…

幸福になる

がんを告知されたとき、ぼくは恐怖感とともに「孤独」を感じました。 なぜ僕だけ?みんな元気そう。僕だけなんだ。。。 そんな気持ちから、ポジシティブになれる(なったかどうかはわからないが)までには、相当程度の時間が必要であった。 治療を継続しなが…

ナオさんの日記(20)

抗がん剤治療をやめてから3ヶ月ほど。 ナオさんの心身にはいろんな変化が現れているようです。それは、ポジとかネガみたいな簡単なものではなく、表現するには難しい、心の葛藤というか、迷いみたいなものが見え隠れしています。 また、着々と終活を進めてい…

時間、命、有限

日本人の2人に1人ががんになる。 日本人の死因第1位は、がん。 がんは、大変な病気です。 でもちょっと待ってください。 全員、絶対に、死にます。 1人に1人が、死にます。 時間は無限ではなく、命は無限ではなく、いつか終わりがきます。 そのことを理…

ナオさんの日記(19)

非常に難しいテーマ。 世間的な印象や風潮みたいなものがあり、再婚に対する風当たりは強い。また、本人もその負い目を感じてしまう。 そして、こういったことを率直に表現できることが、ステキだなと思う。 旦那さんにも、息子さんにも、ずっと居続けること…

ナオさんの日記(17)

こどもとの何気ないやりとりの中で、「がん」というものをどのように扱い、どのように接するのか。 子をもつ親であれば、避けては通れないコミュニケーションであり、非常にデリケートな問題でもある。 www.huffingtonpost.jp がん教育の必要性が叫ばれてい…

ダイバーシティ

この言葉、良く耳にします。 私もがんになってから、もうすごい巻き込まれていった感じです。 ダイバーシティとは、 「多様性」などの意味を持つ英語。綴りは「diversity」。労働における「人材の多様さ」の概念などとして用いられる場合がある。 (実用日本…

自分のために

35歳で胆管がんを告知され、ステージ4の5年生存率が一桁台であったことから、死を意識し、悩み、もがき、そのなかでできたキャンサーペアレンツ。 何のために、キャンサーペアレンツを立ち上げ、運営をしているのか。 もちろん、若い世代のがん患者のつなが…

中京テレビ「キャッチ!」

今年2月、名古屋での「キャンサーペアレンツの集い」から取材がはじまり、10月に放送となりました。 東京にいたので、生放送では見れませんでしたが、後日、録画を見ました。 感動しました。泣きました。 ここに出てくるお二方は、キャンサーペアレンツの会…

死を考える

キャンサーペアレンツを立ち上げて1年半。 嬉しいことがたくさんありました。その反面、もちろんわかってはいたことだけど、仲間の死にもたくさん触れてきました。 人一倍、誰かのために。 そんな想いが強かった方が多く、そういう想いに救われてきた人の気…

10月8日

38歳の誕生日を迎えることができました。 がんの告知から、3度目の誕生日。私は、35歳から38歳に、娘は年長さんから小学3年生になりました。 体調も生活も仕事も、いろんな浮き沈みがあり、ココロも上下があり、それでもここまでこれました。本当にみなさん…

ナオさんの日記(14)

生きるということがどういうことなのか。 心臓が動いていることなのか、それとも・・・ 長く生きればいいのか、それとも・・・ 短く太く生きるていくのか、それとも・・・ いろんな想いが交錯する日記です。 www.huffingtonpost.jp 入学式に参加できた喜びは…

振り出しに戻る

最近、活動の幅(というかキャンサーペアレンツに関係のないことも)が広がってきている。嬉しいことではあるものの、果たしてそれでいいのか?ということも思い出している。 そもそも、キャンサーペアレンツを立ち上げたのは、周囲に同世代のがんサバイバー…