35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

社会情報大学院大学

www.mics.ac.jp

社会情報大学院大学の開学理念

 

高度情報社会となった今、あらゆる人がスマートフォンを持ち、情報を取得するチャネルが大きく変わったため、これまでマスメディアへの情報配信が重視されていた「広報」にも変化が求められています。

さらに SNS の普及によって、情報の伝達が組織内の人間を通してマルチチャネルで、双方向に行われるようになりました。組織の理念が正しく社会に理解されるためには、まず組織内に理念が浸透し、広報担当者だけでなく製品や人など全て一貫性のあるコミュニケーションが不可欠です。

社会情報大学院大学は、上記の環境変化の中で、組織が社会の一翼を担い、存続するために必要な広報・情報のあり方を研究し、実践に落とし込むことをミッションとします。  

2017年2月21日:日本教育研究団のプレスリリースより

 

そんなスペシャリストを養成する場所で、なんのスペシャリストでもないぼくが話をするなんて、おこがましいのは百も承知ですが、スペシャリストでないからこそ、お伝えできることもあるのではないかとポジティブに考えて、お話をさせていただきました。

 

大学のテーマが、情報や広報なので、キャンサーペアレンツの活動をどのように社会に発信し、今の状態にまでもってきたのか。そんなことを中心にお伝えしました。

 

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キャンサーペアレンツのことを誰も知らないとき、どのように会員数を増やしたのか?

 

こういう質問がありました。もちろん、僕もどうしていいかわかりませんでした。そんな中で、ない頭で考えた結果、「メディアに取り上げてもらえれば、いいんじゃないか」と短絡的に考えて、テレビや新聞、雑誌、Webメディアなどに、片っ端からメールを投げて、取りあげてとお願いいしました。

 

もちろん、ほぼ無視です。スルーです。

そんな中で、あるビジネス雑誌が僕のメールに目を留めてくれて、返信をくれました。それが、週刊ダイヤモンドです。

dw.diamond.ne.jp

 

もちろん、この雑誌に取り上げられることはもちろんすごいインパクトではありましたが、この記事のさらにすごかったのは、Yahoo!ニュースに転載されたことでした。

 

これにより、会員数が数名しかいなかったキャンサーペアレンツに、200名を超える会員が登録いただけることになりました。これには、ビックリしました。

 

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そんな、名もない、イチ個人でも、なんとかなる的な話をさせていただき、それからどのように活動を広げてきたのか、団体としてどのように運営していこうと考えているのか、業界の内外に敵はいるのか、などなど。ざっくばらんに会話もさせていただきました。

 

この場にいた方の大半は、「がん」とはほぼ関係のない方です。

そういった意味では、情報とか広報みたいなテーマで、がんのことを語れたこと、がん患者さんと取り巻く問題を伝えられたこと、もし自身ががんになったらどうするかを考えるきっかけを持ってもらえたこと、少しでもがんに対する理解を広げられたこと。

そこにとても大きな意味があったと考えています。

(まぁ、僕の話はほとんど参考にならなかったときの言い訳でもあります)

 

 

参加された方からのコメント(一部)

 

「治療法・アドバイスはNG」というお話に強くうなずきました。私は少しだけカウンセリングの勉強をしたことがありますが、ルールがしっかり決まっていることは、とても素晴らしいことだと感じました。

がん×ビジネス(マネタイズ)にきれいごとではなく、現実的に取り組み、持続性のないボランティア等とは異なる、新しいカタチのビジネスに強く尊敬を感じました。心から応援しています。

自分の身の回りにがん患者の方がいましたら、ぜひ積極的におすすめしたいと思います。

 

私も小学生のこどもをもつ父親なので、自分のことのようにお話を聞いていました。良い意味で予想に反して、明るく楽しくお話をされていたので、こちらが勇気づけられました。FACEBOOKページもフォローしましたので、これからの活動をチェックいたします!

 

起草からのストーリーが非常にわかりやすかったです。取り組みを行う目的やバリューが明確で、共感を得られやすいのかな、と思いました。サイト運営や団体の立ち上げ、メディアの使い方、付き合い方などとても参考になりました。ありがとうございました。

 

がん患者の方が抱える問題として、自分の命、仕事、家族、お金、と様々なことがあるという実体験を聞けたことが非常に貴重な体験でした。がんになっても生存率が高くなっている、働きながら生活し治療している、という現実を知ることができました。こういった現実を自分の年代では知らない人はたくさんいると思います。だからこそ、キャンサーペアレンツのようなコミュニティが非常に大切な場になるのだな、と思いました。

 

がんではないのですが、私も治療のために通院をしています。大事だなと思ったのは、周りに話すことや、自分から発信すれば情報を入ってくるのだな、と最近感じています。このような場がネット上で整備されているのは、とても素敵だし、他の病気でもこのような場がもっと広がれば、と思いました。

 

活動はもちろん、そのモチベーションを維持されているのがすごいと思いました。メディアとの関係づくりは非常に参考になりました。コミュニティを作り、そこで活発な活動がなされることは、一般企業でも参考になるのでは、と思いました。興味をもつ会社は多いと思いますので、企業との連結はより進んでいかれると思います。貴重なお話をありがとうございました。

 

ご自身の経験から団体を立ち上げ、多くの患者さんの内面的なサポートをしてこられたと思います。西口さんの活動を知り、がんの方の見方が大きく変わりました。また積極的なメディアとの付き合い方もとても参考になりました。マネタイズ面での視点も強くお持ちで、ビジネスとしての側面も知ることができ非常に勉強になりました。貴重なお話をありがとうございました。

 

素敵なコメントの数々、ありがとうございます。

大した話ではなかったはずなので、こうしたコメントをくれるあたりが、社会情報大学院大学たるゆえんなのでしょうか。

 

今回は本当に貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 

https://cancer-parents.com

 

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