ナオさんの日記(20)
抗がん剤治療をやめてから3ヶ月ほど。
ナオさんの心身にはいろんな変化が現れているようです。それは、ポジとかネガみたいな簡単なものではなく、表現するには難しい、心の葛藤というか、迷いみたいなものが見え隠れしています。
また、着々と終活を進めている姿には、なにか、別人格が彼女を操っているような感覚にさえなります。それを平然と日記に書ける彼女の強さ(?)には、本当にいつも「すごいなー」と言ってしまいます。
ナオさんの写真は、ほんとうにいつもステキです。
私が求めていた『普通のお母さん』。
今、それを満喫しています。
とはいえ、
夫と息子の靴下やパンツ、寝具やタオルを買いだめしたり、
(自分たちでなかなか買わないだろうと......)
息子のお友達に家に遊びにきてもらったり、
(寝たきりになったら、うちには来てもらえなくなっちゃうので)
息子の嘔吐症をなんとかすべく奮闘したり、
(小児科、スクールカウンセラー、私の主治医にお世話になってます)
夫と息子の写真をたくさん撮っておいたり、
(ふたりきりになったら、ふたりの写真が残らなくなるから)
やっていることは、些細なことばかりなんですけどね。
期限付きであるのはもちろん、わかっています。
まだまだナオさんは元気です!