35歳でのがん告知、最後の仕事。

35歳、妻と子(6歳)を持つサラリーマンに訪れた、突然のステージ4のがん告知。自身と同じ境遇の人たちが繋がれる「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」(https://cancer-parents.com)を立ち上げ、治療と平行して活動を続けている。最後の仕事の記録とする。

自分のために

35歳で胆管がんを告知され、ステージ4の5年生存率が一桁台であったことから、死を意識し、悩み、もがき、そのなかでできたキャンサーペアレンツ。

何のために、キャンサーペアレンツを立ち上げ、運営をしているのか。

 

もちろん、若い世代のがん患者のつながりを作り、仲間を増やす。実情を把握し、取り巻く環境を改善していく。誤解や偏見をなくしていく。そんな、様々なことにつながっていくはある。

 

ただ、僕がキャンサーペアレンツをやる最大の理由は『自分のため』。

 

これまで生きてきた中で、自分が自分である(あった)ことを証明するために、何かをこの世に残したい。生きた証を。

それは何なのか?自分らしいものとは何か?

 

それは、社会人になって大半の時間を費やしてきた仕事。自己表現のカタチは、やはり、仕事でした。

 

最期をむかえるまで、ぼくは仕事として、キャンサーペアレンツを自分のために、自分そのものとして、カタチにしたい。

 

最期の仕事。

それは、自分のためにする仕事。

 

 

 

https://cancer-parents.com