自分のために
35歳で胆管がんを告知され、ステージ4の5年生存率が一桁台であったことから、死を意識し、悩み、もがき、そのなかでできたキャンサーペアレンツ。
何のために、キャンサーペアレンツを立ち上げ、運営をしているのか。
もちろん、若い世代のがん患者のつながりを作り、仲間を増やす。実情を把握し、取り巻く環境を改善していく。誤解や偏見をなくしていく。そんな、様々なことにつながっていくはある。
ただ、僕がキャンサーペアレンツをやる最大の理由は『自分のため』。
これまで生きてきた中で、自分が自分である(あった)ことを証明するために、何かをこの世に残したい。生きた証を。
それは何なのか?自分らしいものとは何か?
それは、社会人になって大半の時間を費やしてきた仕事。自己表現のカタチは、やはり、仕事でした。
最期をむかえるまで、ぼくは仕事として、キャンサーペアレンツを自分のために、自分そのものとして、カタチにしたい。
最期の仕事。
それは、自分のためにする仕事。